赤ら顔(酒さ)

赤ら顔(酒さ)とは

赤ら顔(酒さ)とは、鼻から頬にかけて、赤みやほてり、ニキビのような発疹、ヒリヒリした痛みなどが伴う皮膚疾患です。ステロイド外用薬の使用で悪化することがあるので注意が必要です。

女性に多くみられ30代以降になって発症する人が多く、遺伝する傾向があり、両親や祖父母どなたかが同じ症状があることが多いです。
赤ら顔(酒さ)を悪化させるものとしては、寒暖差や摩擦などの刺激、アルコール、カフェイン、香辛料、紫外線、花粉、ストレスなどが挙げられます。これらの要因を除去しながら、様々な治療方法を試して組み合わせることで症状を改善していきます。保険適応での治療は効果が弱く、時間がかかるため当院では血管拡張型では自由診療の光治療:フォトフェイシャル、丘疹膿疱型では飲み薬:自由診療のアクネトレント(イソトレチノイン)を積極的に行っています。

フォトフェイシャル 2回施行 約2か月後:効果には個人差があります。施行後、赤みの一時的な増悪、内出血、疼痛、色素沈着が起こることがあります。赤ら顔に対してのフォトフェイシャルは痛みがやや大きいため、自信のない方は麻酔クリーム(別途3300円)をしてからの施術をおすすめします。顔(酒さ)の症状

紅斑毛細血管拡張型:顔全体に赤みが現れる。モヤモヤした血管拡張がある。

丘疹膿胞型:ニキビのようにブツブツができる。

瘤腫型(鼻瘤):ブツブツが大きく、鼻がこぶのような状態になる。フラクショナルレーザーが有効です。

赤ら顔(酒さ)の原因

明らかな原因が分かっていませんが、遺伝的要因に加えて、血管や神経の反応亢進や皮膚の常在菌が不安定になる、皮脂の分泌の増加などが関与していると考えられています。赤ら顔(酒さ)を悪化させる要因を除去しながら、コントロールすることが重要となります。

赤ら顔(酒さ)の治療

内服薬(飲み薬)

抗生物質

抗菌作用と炎症を招く好中球を抑える効果が期待できます。ビブラマイシンを主に使用します。

漢方薬

赤みやほてりに効果が期待できます。顔ににきびのように隆起がみられる方は黄連解毒湯、赤みがメインの方は、桂枝茯苓丸や当帰芍薬散、白虎加人参湯などを使用します。

外用薬(塗り薬) ステロイド外用薬は症状を悪化させるので使用しません。

抗生物質

ニキビのようなブツブツに有効です。

メトロニダゾール外用薬
(ロゼックス®ゲル)

海外において、一般的に酒さ治療に用いられる標準治療薬です。
国内では2022年より保険診療が可能になりました。

タクロリムス軟膏

赤みや痒みに有効です。通常は、アトピー性皮膚炎に用いられる薬剤です。

自費診療

フォトフェイシャル

フォトフェイシャルとは

IPL(Intense Pulsed Light)という光エネルギーを照射する美肌治療機器です。IPLは肌の真皮層に作用することで、メラニン色素にダメージを与えるだけではなくコラーゲン生成を促して活性化することで、キメが細やかでハリのあるお肌が実現します。
フォトフェイシャル ステラM22は、光治療の中でも最新機種で、より安全性が高い効果を得られます。当院で導入しているルミナス社の「フォトステラM22」は、2021年に厚生労働省より認可がおりた安全性に優れた医療機器です。

フォトフェイシャル 2回施行 約2か月後:効果には個人差があります。施行後、赤みの一時的な増悪、内出血、疼痛、色素沈着が起こることがあります。赤ら顔に対してのフォトフェイシャルは痛みがやや大きいため、自信のない方は麻酔クリーム(別途3300円)をしてからの施術をおすすめします。顔(酒さ)の症状

お薦めの方
  • シミやそばかすを綺麗にしたい方
  • 顔のくすみや色ムラをなくしたい方
  • 赤ら顔が気になる方
  • 毛穴が目立って気になる方
  • ニキビやニキビ痕を改善したい方
  • 肌のハリやツヤを取り戻したい方
  • 小ジワが目立ってきた方
  • 肌質を改善させたい方
料金は「料金表」のページをご覧ください。
施術後の注意
  • 施術後は日焼け止めなど紫外線対策を十分に行ってください。
  • 瘡蓋や水疱が消失するまでに5~10日程かかることがあります。
  • 熱傷による痂皮や水疱ができることがありますが、10日程で消失します。
  • 瘢痕が起こる可能性が稀にあります。瘢痕を起こさないように、治療後は医師の指示全てに従ってください。
  • 施術後、鼻と頬の皮膚が腫れることがあります。腫れは数時間から7日程で消失します。
  • 施術部位に色素沈着や色素脱失が起こる可能性がありますが、約3~6カ月程度で薄く目立たなくなってきます。
  • 施術部位やその周囲の皮膚が虚弱になることがあります。剥離しないように強く擦らないなどご注意ください。
  • 施術部位に紫斑が出ることがありますが、約1~3カ月程経過すれば目立たなくなります。

イソトレチノイン(アクネトレント)飲み薬

高額ですが結局コスパがよいと評判です.

現在の日本の保険診療では、できた赤みを抑える、毛穴の詰まりを抑える程度の治療が精いっぱいです。酒さの丘疹膿疱型では原因の1つである皮脂がでやすい状態を治さないとまた再発してしまいます。しかし、皮脂の分泌をしっかり抑えるような薬は保険診療では残念ながらありません。 イソトレチノインは、レチノイドに属する薬剤でビタミンAに近い薬です。重症ニキビに有効で、皮脂分泌を強力に抑えることができ、ほかに毛穴詰まりを解消する・抗炎症作用があるなどの効果が期待できます。日本国内では未だ未承認で自費診療ですが、アメリカやイギリスなど多くの国で中等度・重症ニキビの治療に強く推奨されており,40年前から保険適応となっています。皮脂分泌を強力に抑えることができるので、そもそも毛穴がつまりにくくなり、根本から治すことができます。副作用は起こしにくいですが、定期的な血液検査(自費診療)を施行しながらの内服が推奨されています。当院ではまず1日1回1カプセル10mgまたは20mgの少ない量からの内服から始めます。にきび以外にも毛穴が気になる方や、皮脂分泌が多くて悩んでいる方も飲んでいます。
商品名:アクネトレント・イソトロイン・ロアキュタンなど

イソトレチノイン治療の
対象になる方

  • 保険適応の治療を行ってもなかなか改善しない方,薬が合わなかった方。
  • 中等症~重症ニキビの方。肌の脂っぽさがとれない、膿が溜まりやすい、またはぼこぼこした塊状の肌の方。

※当院では、上記に該当する場合にイソトレチノイン治療をご提案しております。また、鼻瘤の治療には、フラクショナルレーザー治療をしております。

イソトレチノイン治療をひかえた方が良い方
  • 成長期15歳未満の方や成長期で身長が伸びている方、男子は高校3年・女子は中学3年から開始を目安としています。
  • イソトレチノイン製剤、トレチノイン製剤、ビタミンAでアレルギーを起こしたことのある方
  • テトラサイクリン系の薬剤(ミノマイシン/ミノサイクリン・ビブラマイシン)を内服されている方
  • うつ病その他の精神疾患で治療中の方(少ない10mgから開始して様子をみながら増減していきます。)
  • 肝機能障害のある方、中性脂肪、コレステロールの高い方
  • ビタミンA過剰症の方
  • 大豆アレルギーの方(アクネトレントには、大豆油が含まれているため)
イソトレチノイン治療における副作用
  • 口唇・鼻・目・口腔・皮膚の乾燥
  • 以下はまれな副作用です。鼻粘膜の乾燥・鼻出血、頭痛、眼疾患、疲労、骨・関節・筋肉の圧痛または硬直
  • 悪心・嘔吐、肝臓の機能の悪化、頭痛が続く、目のかすみ・視覚障害、うつ病

など。乾燥はほとんどの方が実感しますが,他の発症頻度は稀です。定期的な採血検査(保険外)をしながらの内服が推奨されています。

体重40kgの方で1日20~40mg,60kgの方で30~60mg飲むのがよいです.

1か月飲むと多くの方で大きいにきびができなくなり,約6か月飲むと皮脂腺が委縮し,薬をやめた後でもにきび再発がしづらくなります.

料金(税込)

美容初診料 3300円

美容再診料 1100円

アクネトレント10mg  9900円(1か月分),アクネトレント20mg 14300円(1か月分)

アクネトレント採血料金 4400円

初回にアクネトレント20mgを開始すると,美容初診料3300円+アクネトレント20mg 14300円+採血料金4400円で,計22000円かかります.

2か月目からは 美容再診料1100+アクネトレント20mg 14300円+採血料金4400円で19800円となります.

血液検査は異常なければ採血の頻度は減らしていきます.高額ではありますが,保険診療の薬が効果がいまひとつで悩み続けたり,いろいろな化粧品を変えたり,スキンケアや食べ物に気を使ったりと,悩んでいる時間を考えるならコスパがいいと評判です.

スキンケア・生活での留意点

基本的に悪化要因となる物質や環境を避けます。全てを除去するのは難しいですが、できるだけ除去することで症状の悪化を防ぎます。それと同時に重要なのが、スキンケアです。脂性肌と敏感肌の要素を併せ持った肌となるため、擦りすぎないスキンケアが非常に重要となります。肌が脂っぽくなってブツブツができる丘疹膿疱型の方はマイルドピーリング系の洗顔を推奨しています。

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診療時間
9:30~13:00
15:00~18:30

休診日:木曜・土曜午後・日曜・祝日
受付時間 9:20-12:45/14:50-18:15

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