ニキビ・ニキビ痕
にきびで当院に来院される方は非常に多いです。重症化するとニキビ痕として残ってしまいますので早めの治療が大切です。ニキビは進行段階や状態によって治療方法が異なり、大まかに下の表のような治療法があります。腫れて痛みのあるにきびには当院では積極的に圧出やにきび注射(保険適応)を行います。高画質の拡大スコープで患者さんと一緒に肌の状態を確認し、にきびの状態、ベースの肌質、過去の治療歴、通院できる頻度、ご予算にあわせてオーダーメイドのにきび治療を行っています。
1.毛穴周囲の角化異常
毛穴に皮脂汚れが詰まると、毛穴の周りの角質が厚く角化異常を起こし、赤みや色素沈着が起こります。
2.皮脂の貯留
毛穴に皮脂が溜まり、白ニキビができます。また、毛穴から皮脂が飛び出して酸化すると黒色に変色する黒ニキビができます。
脂肪分の多い食事は皮脂の貯留を悪化させる傾向があります。
3.アクネ菌・ブドウ球菌による炎症
アクネ菌が増殖して炎症を起こす赤ニキビができます。
さらに、赤ニキビから黄色ブドウ球菌に感染すると黄色ニキビが出来て大きな腫れと痛みが起こります。
4.ニキビ痕の形成
ニキビを治療した後にニキビ痕が残ります。皮膚が陥没したり、クレーターのようになったりします。
タイプ別にみる治療方法
塗り薬 飲み薬 (保険適応) |
面皰圧出 にきび注射 (保険適応) |
ピーリング エレクトロポレーション (保険外) |
フォト フェイシャル (保険外) |
ピコフラクショナル レーザー (保険外) |
イソトレチノイン 飲み薬 (保険外) |
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1.毛穴周囲の角化異常 | 〇 | ◎ | 〇 | 〇 | ★ | |
2. 白ニキビ・コメド・黒ニキビ | 〇 | ◎ | 〇 | 〇 | ★ | |
3.赤ニキビ・黄色ニキビ |
〇 | ★ | 〇 | 〇 | 〇 | |
4.ニキビ痕 | △ | 〇 | ◎ | ★ | 〇 |
効果 △、〇、◎、★ 右に行くほど効果が高いです
ピコフラクショナルレーザー
ピコフラクショナルレーザーとは

お薦めの方
- 肌のツヤやハリを取り戻したい方
- 毛穴が開いてきた方
- 肌を若返らせたい方
- クレーター状になったにきび痕でお悩みの方
料金は「料金表」のページをご覧ください。
施術後の注意
- 色素沈着ややけどを防ぐためにも、日焼け止めを徹底して行います。少なくとも3カ月は日焼け止めクリーム(SPF50+、PA+++以上)を使用して紫外線に注意してください。
- 施術後の洗顔やスキンケアは優しく行ってください。
エレクトロポレーション
エレクトロポレーション
(スプリングX)とは

これまでは注射針でしか導入できなかったコラーゲンやプラセンタ、ホワイトニングできる美容成分、成長因子などを針を使用せずに肌の奥に導入できます。
お薦めの方
- ニキビを綺麗にしたい方
- 肌荒れや乾燥を改善したい方
- シミに悩んでいる方
- 日焼けによる肌ダメージがある方
- たるみやくすみが気になる方
- キメを整えたい方
- 肝斑を綺麗にしたい方
料金は「料金表」のページをご覧ください。
イソトレチノイン
ニキビ治療の最後の切り札;イソトレチノイン
治療とは
イソトレチノインは、レチノイドに属する薬剤でビタミンAに近い薬です。重症ニキビに有効で、皮脂分泌を抑える・毛穴詰まりを解消する・抗炎症作用があるなどの効果が期待できます。日本国内では未だ未承認ですが、アメリカやイギリスなど多くの国で中等度・重症ニキビの治療に強く推奨されています。日本では自費診療となっております。副作用は起こしにくいですが、定期的な血液検査(自費診療)を施行しながらの内服が推奨されています。当院ではまず1日1回1錠10mgの少ない量からの内服から始めます。
商品名:アクネトレント・イソトロイン・ロアキュタンなど
イソトレチノイン治療の
対象になる方
- 保険適応のニキビ治療を行ってもなかなか改善しない方。(イソトレチノイン治療を希望されている方でも、まずは保険適応ニキビ薬の正しい使用方法をご説明しております。)
- ホルモン治療、スピロノラクトン治療を行っても改善しない方。
- 中等症~重症ニキビの方。膿が溜まりやすい、またはぼこぼこした塊状の肌の方。
※当院では、上記に該当する場合にイソトレチノイン治療をご提案しております。日本国内や海外におけるニキビの治療ガイドラインに則ったエビデンスに基づいたニキビ診療を実施しております。また、ニキビ痕の治療には、レーザー治療を導入しております。
イソトレチノイン治療における軽い副作用
下記のような症状が現れた場合は、速やかに医師にご相談ください。
- 口唇・鼻・目・口腔・皮膚の乾燥
- 鼻粘膜の乾燥・鼻出血
- 骨・関節・筋肉の圧痛または硬直
- 頭痛
- 眼疾患
- 疲労
- 日焼けしやすい
など。上記の症状が現れた場合、薬剤の用量を減らす、または中止することで数日程度で消失します。
イソトレチノイン治療における重い副作用
下記の副作用が現れた場合は、速やかに使用を中止し、受診してください。
- 悪心・嘔吐
- 肝臓の機能の悪化
- 頭痛が続く
- 目のかすみ・視覚障害
- うつ病
など。上記の症状の発症頻度は稀です。定期的な採血検査(保険外)をしながらの内服が推奨されています。