ニキビ

ニキビとは

1個できるだけでもその日の気分を下げてしまうニキビ。毛穴に皮脂や垢が詰まり、アクネ菌が繁殖することで炎症が起こった状態がニキビです。早い方だと小学4年生くらいから出始め、成人後もホルモンバランスが乱れたり、ストレスなどでニキビが悪化し、重症化するとニキビ痕として残ってしまいますので早めの治療が大切です。 当院では連日多くのにきび患者さんが来院します。ニキビは進行段階や状態によって治療方法が異なり、大まかに下の表のような治療法があります。腫れて痛みのあるにきびには当院では積極的に圧出やにきび注射(保険適応)を行います。高画質の拡大スコープで患者さんと一緒に肌の状態を確認し、にきびの状態、ベースの肌質、過去の治療歴、通院できる頻度、ご予算にあわせてオーダーメイドのにきび治療を行っています。

段階別にみるニキビ

第一段階:毛穴の周りの角質が分厚くなる

毛穴の皮脂や垢などの汚れが角栓となって、毛穴の周囲に角質異常が起こって毛穴が詰まります。

脂肪分の多い食事を取ると悪化しやすい傾向があります。

第二段階:白ニキビ・黒ニキビ

毛穴に皮脂が溜まって毛穴が詰まると、白く皮膚表面が盛り上がって白ニキビができます。
また、毛穴から皮脂が吹き出て空気に触れることで酸化すると黒ニキビとなります。

第三段階:赤ニキビ・黄色ニキビ

毛穴にアクネ菌が増殖することで炎症が起こる状態が赤ニキビです。赤ニキビを放置すると、綺麗に治らずニキビ痕になります。
また、ブドウ球菌によって炎症が起こり膿胞ができる状態を黄色ニキビといいます。炎症がさらに悪化して、毛穴や表面が硬く赤紫色や黒紫色に変色した状態が紫ニキビです。触れるだけでも痛い、大きく膨らんだにきびは、にきび注射をするか、当院で細い針で破り圧出(面皰圧出法)を行います。

第四段階:ニキビ痕

第三段階のニキビを治療した後にニキビ痕が残ります。皮膚が陥没したり、色素沈着を起こしたりします。

タイプ別にみる治療方法

 

塗り薬

飲み薬

(保険適応)

面皰圧出

にきび注射

(保険適応)

ピーリング

エレクトロポレーション

(保険外)

フォト

フェイシャル

(保険外)

ピコフラクショナル

レーザー

(保険外)

イソトレチノイン

飲み薬

(保険外)

1.毛穴周囲の角化異常  
2. コメド・白ニキビ・黒ニキビ  

3.赤ニキビ・黄色ニキビ

 
4.ニキビ痕  

効果 △、〇、◎、★ 右に行くほど効果が高いです

 

外用療法(塗り薬の治療)

ピーリング剤

過酸化ベンゾイル  ベピオローション®、ベピオゲル®

アダパレン                                              ディフェリンゲル®

過酸化ベンゾイル+クリンダマイシン     デュアック®

過酸化ベンゾイル+アダパレン         エピデュオ®

これらを肌の状況にあわせて使用します。

サリチル酸マクロゴールピーリング

サリチル酸マクロゴールピーリングは、ケミカルピーリングの一種であり、毛穴の引き締めや肌のキメを整える効果など、様々な効果をもたらす治療法で、特に大人ニキビの改善に効果があります。
この治療では、サリチル酸が古い角質を柔らかくし、溶解させる作用により、古い角質が取り除かれ、過剰な皮脂分泌を抑制します。これにより、ニキビのできにくい肌質へと改善されます。さらに、コラーゲンの生成を促進する効果もあり、肌にハリや弾力を与えます。
従来のピーリング剤と比較して、サリチル酸マクロゴールピーリングは痛みや赤みが比較的少なく、コラーゲンの生成を促進する効果は、強酸を用いたトリクロロ酢酸ピーリングと同等です。

抗生物質(抗菌薬)

抗菌効果があるため、赤ニキビの炎症に有効です。白ニキビや黒ニキビ(コメド)の段階では炎症が起こっていないため、あまり効果は実感できません。また、長い期間使うことで耐性菌ができるため、ピンポイントで炎症を起こしているニキビのみに使用します。

オゼノキサシン   ゼビアックス®

クリンダマイシン  ダラシンゲル®

ナジフロキサシン  アクアチムクリーム®

これらを肌の状況にあわせて使用します。

内服療法(飲み薬の治療)

抗生物質(抗菌薬)

赤ニキビのように炎症を起こしているニキビに対して効果が期待できます。抗菌作用が炎症そのものに働きかけます。耐性菌ができることがあるため、使用方法や使用期間について慎重に検討します。

漢方薬

ニキビの炎症を改善する、皮脂分泌を抑える、性周期(ホルモン変動)によるニキビの悪化を防ぐ効果が期待できます。十味敗毒湯、桂枝茯苓丸ヨクイニン、黄連解毒湯、清上防風湯、荊芥連翹湯、補中益気湯などを主に使用します。院長はニキビの漢方処方を得意としており、各患者さんに合った保険適応の漢方を処方いたします。

ビタミン剤

皮脂分泌過剰が原因のニキビの方に処方することがあります。ビタミンB群などを内服します。

ニキビに関するよくある質問

ニキビでわざわざ皮膚科を受診するのは大げさなように思いますが、必要ですか?

ニキビは酷くなるとニキビ痕となって残ってしまいます。特に顔のニキビは目立つため、大げさかなと思う段階で一度診察を受けることをお勧めしております。当院では、ニキビの適切な治療と再発予防、正しいスキンケアなどによって、健やかな肌へと改善を図ります。特に、ニキビの出やすい肌質の方は、じっくりと丁寧に治療を行っていくことが大切です。

薬を塗ればその他にケアはしなくても大丈夫ですか?

ニキビ治療薬にはピーリング効果があり肌が乾燥しやすいです。そのため、適度に保湿できる保湿剤を使用する必要があります。

治療中にメイクはしても大丈夫ですか?

ニキビの赤みが気になる方は、メイクをして頂いて問題ありません。ただし、長時間メイクしたままだとニキビが悪化してしまうため、1日の終わりには早めにクレンジングを行ってください。正しい洗顔とスキンケアで肌を清潔に保つことを心がけてください。

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